虹がでたなら

説明がしづらい人のブログ。

“写真が撮れそうな顔”って?

ひとりマリーナで、ネットショップ用の写真撮影をしていたらナンパされた。

「もし良かったら、私のネットショップ用の商品撮影をしてもらえませんか?」
「はい?」

ナンパ撮影(その場でモデルを見繕い、口説いて写真を撮る事)はよく聞くし、私もやった事があるけど、カメラマンとしてナンパされるのは初めてだ。というか一体どういうつもりなんだろう?

 
声を掛けて来た女性は、私がどんな写真を撮っていたのか全く見ていない。見ていたのは、私が映り込みの激しい商品を、ウッドデッキに並べて数枚シャッターを切った姿だけだった。

彼女は大型ネットモールでアパレル系オーダーメイド商品を扱うショップやっていると言うので会社に戻ってから見てみたが、その時私が撮っていたものとは全然違う商品ラインナップだった。

 
写真屋時代に何度もあった事だが、観光地などで休憩を取ると必ず観光客が寄って来て「シャッター押してもらえますか?」と頼むのは、ほぼ100%その場のチーフカメラマンだった。カメラマンの他に代理店やデザイナー、コピーライター、ヘアメイク、スタイリストなどを入れて15人くらいが、食後のアイスなんかを食べているところにやってきて、って状況にも拘らずである。

 
で、結局、なんだかよく分からないが、元へっぽこ広告カメラマンだという過去を隠し(ギャラをもらいたくないし)、面白そうなので撮影の依頼を引受ける事にした。

 
不思議な出会いだと思う。この後どう転がるんだろう。