悲願の富士登山「須走コース」を振り返る(3)
引き続き、8/23〜24に5人のパーティで富士登山したレポートです。(2)のつづき。
9時40分 須走五合目(2000m)から登り始めて、ちょいちょい休みつつ2時間超。
山頂が遠くかすんで見える。やっぱり天気が不安だ。森林地帯を抜けると全身が霧雨に包まれ、体温が下がる。
丁度、自衛隊の総合火力演習の日で、大砲の音がする度に「雷か?」とビクビクしてしまった。途中で引き返すのは嫌だなぁ、なんてことばかり考えてた。
11時25分 新六合目(2400m)着。少しだけ椅子に座って休憩してナッツやキャラメルを食べた。
曇ってるけど雨は止んだ。レインウェアで登ってるとやっぱ暑い。
高い山で見る雲は、意志を持っているようだ。
12時15分 本六合目(2700m)着。晴れてきた。
近くにいた学生グループの会話。
「ねー。さっきも六合目じゃなかったァ?」
「エア六合目じゃね?」
確かに(-_-:::。
明らかに自分が雲の上の世界にいて、妙に落ち着かない。小さく総合火力演習の火や煙が見えた。
HOMER氏が、「山者は雲の上にでると、皆なぜか下界という言葉を使う」なんて言ってたけど、私の口からその言葉が出るのは、この上の世界に馴染んだ後なんだと思う。
ここで昼食。井上君の後ろにいた人たちが、コンロを出してショートパスタを茹でていたら小屋の人に「どうどうとコンロを使わないように。他の人が真似します!」と叱られていた。
前回の塔ノ岳山頂で猛烈に食べたくなったので、唐揚げを持ってきた。塩気が美味い。やっぱお弁当の唐揚げ最高!
普段、塩を撮り過ぎると浮腫むので、取り過ぎないように気を付けてるんだけど、山にいると取っても取っても足りない感じがするなー。
だいぶ高くなってきたので、井上君が「食べる酸素」を食べていて、「効いてるのか全然分りませんけど、よかったらどうぞ」と言うので私も少しもらった。
HOMER氏も「試したことがあるけど、効いた気がしない」と言っていた。
隣のテーブルにいたカップルとも、「これいーのかなー? よく分かんないなぁ。どうですか?」って話になったので、「今、効き目ないかもねって話してたんだけど、味は想像より美味しいよね?」と言ったら、「や、味も微妙じゃないっすか?」と一刀両断された。
女の子の両手には大切そうにたらみのフルーツゼリーが握られていて、「まぁ、そいつと比べたらなぁ」と思わされた。
「つか、そのゼリー、ここまで持ってきたの? 重くない?」と言ったら笑われた。
お腹もいっぱい、日焼けよけ程度の雲が残る晴れ。風も爽やかで、やる気漲りつつ、本六合目を出発。13時5分。
でも、まだまだ先は長い。