コンビニで穏やかさを買いたい
撮影の後、妙に餃子をもりもり食べたくなったので作ることにした。
餃子を包みながら、某から「部下のモチベーションを上げるテクニック」の話を聞いていたのだが……、例え2ヶ月前にそれ聞いていたとしても、役に立てる状況と相手だったかどうか、甚だ疑問である。
とはいえ今となっては、確かめようもないのだけど。
何人かの友人に私は「愛の人」と呼ばれることがあるが、そこで言う「愛」には穏やかさは含まれていない、と思う。
私の知っている「愛」は、いつだって闇雲に激しく、飽くなく熱く、偏っていて無垢だ。
私には明らかに穏やかさ自体が欠けていて、今後の仕事や人生に必要のようなのだが、果たして今の生活でそれを感じる日が来るのだろうか。
技術的にでも得ることが出来ないだろうかと、とあるビジネススクールに問合せのメールを出したところ、返信一行目の「こんばんわ」に激昂し、「お前には何一つ習いたくない!」となってしまった。
我がことながら、「ヤレヤレ、とんだババアだな」としか言いようがない(苦笑)。
包んだ餃子を焼いた。
何故か初心者のように失敗した。
それだけではなく、醤油の皿をひっくり返したり、色々やらかした。
たぶん疲れてた。
別れ際、ぎこちないキスをしながら、あの絶望的に酷いキスはちょうど4年前だったなぁ、なんて事を思い出していた。
アレ、何だったんだろうなぁ。未だに理解できないわ。