虹がでたなら

説明がしづらい人のブログ。

やすののNY迷走録(3)

二日目 11月12日 (火) 初めての朝、小雨、ユキちゃんの友達と

f:id:yasno:20150711233420j:plain 興奮してるのか、6時にはふたりとも目が覚めてしまい、お喋りしている間に8時になった。外は、細かいスプレーの様な霧雨。  身支度をし、地下鉄(7Av. Local)に乗って86st.駅で降りる。目的地は、アムステルダムAv.沿いにあるベーグルが美味しいと評判のダイナー Barney Greengrass(541 Amsterdam Av.)。

 入り口を入ると、テイクアウト用の総菜やハム、チーズなどのガラスケースが両脇に並んでいる。食べる場所があるはずなのになぁと思っていると、「食事ですか?」と聞かれ、そうだと答えると、「奥へどうぞ」と向かって左側の方を指される。

f:id:yasno:20150711233552j:plain 小さな店の割に、メニューが沢山あって迷ってしまう。「取り敢えず飲み物を」と言われるので、ゆいちゃんが生クランベリージュース($1.75)を、私は生オレンジジュース($2.25)を頼む。凄くフレッシュで美味しくて、一気に飲んでしまいそうになった(ゆいちゃんは、ベーグルが出てくる前に殆ど飲んでしまった)。

 ベーグルサンドは、挟む物を選んだら、7種類のパンの中から選ぶようになっていた。 “グリルしたスイスチーズとトマト、オニオンベーグル($6.45)”(写真奥)と“Lox & クリームチーズ、セサミベーグル($4)”(写真手前)を頼んで、半分こすることにした。私が頼んで置いて何だが、Loxが分からない*。簡易辞書で引いても載っていない。ま、出てきて食べたら分かるだろうと思っていたが、全然分からなかった。でも、とても美味しいということは、凄くよく分かった。ベーグルの何がどうだと美味しいのかよく分からないが……。香ばしさと、もっちり感と、噛みしめた後に来る甘さなのかなぁ。もちろん、具材も美味しかった。後付だが、店内の壁紙もなかなかシックで、ラフなタッチの絵が大きき描かれていて、雰囲気がいい。
 * 帰国後、大きな辞書でLoxを引くと載っていた。「塩、または砂糖で漬けられた鮭」。

 

私「うー。大した量じゃないと思ったんだけど……。お腹が辛い……」
ゆい「えー。凄い量だったよ。チーズの量だけ見たって、そうとうだったもん」
私「えっと、(ユキちゃん達としてる)お昼の約束まであと何分だっけ?」
ゆい「……あと、3時間ちょっとかな。このままじゃ、ぜっっっったいお腹空かないよ!」
私「確かに……。ここからホテルまで、歩くしかないねー」

 

 ということで、霧雨の中、2駅分歩くことに決定。

 少し歩くと、店前に野菜を山盛りに積んだスーパー Broadway Farmの前にさしかかる。「おっ。野菜だ。デカイ。そんでもって安い(日本に比べて)」。自炊するつもり満々で来たので、ちょっと中に入ってみることにした。野菜は殆ど量り売りで、「1ポンドいくら」と書いてある。というか、「a pound ○○lb」と書いてあるのだ。店員が居たので、「lbってなんだ?」と聞くと「ポンドのことだ」という。

……それは知っている。私は、何でlbって書くのか知りたいのだー。でも、それを訊き返すことが出来ない(苦笑)。それより、1ポンドって何グラムだっけ? 確か、四百何十gだったような……。ウダウダ。結局、既に量られてパックされてるものを購入することにした。特に気に入ったのは、スープセットとして、沢山の野菜が少量ずつ入っているパック($2.99)。明日の朝食は具沢山スープにしようっと♪

 


 

 ユキちゃん達と、昼食を一緒に食べる約束をしていたので、13時に彼女のホテルの部屋に行く。途中、雨足が強くなったので、ゆいちゃんが商店でちょっと頼りない感じの黒い折り畳み傘($5)を買った。

f:id:yasno:20150711234344j:plain ホテルの部屋に着くと、早速ワオちゃんは走り回っていた。しかも、もの凄く楽しそう。何故だか分からないが。日本から持ってくるようにと言われていた、お砂場道具とアンパンマンのヴィデオを渡すと、更に嬉しそうにしていた。コバヤシさんに、「昨日の初地下鉄どうだった?」と聞かれたので、昨夜のことを話すと大ウケしていた(たぶん、予想通りだったんだと思う。ハーレムのど真ん中で降りたって所以外は)

 今日のランチは、チャイナタウンでヴェトナム料理だという。「タクシー2台で行こう」と言われたけど。一緒に食べる約束をしていたOさんが少し遅れそうなので、先に出れば時間的にも丁度良いんじゃないかって事で、乗り放題チケットもあるし、私とゆいちゃんはエリートDJのMさんと3人で地下鉄に乗ることになった。

f:id:yasno:20150711234538j:plain 地下鉄(7Av. Local)に乗ってCanal St.駅で降りる。駅はトライベッカにあるのだが、駅名は漢字で表記されている。観光客的には、いかにもな感じで良い。そこから、キャナル・ストリートを東にどんどん歩いた。街並みは、まるでアメ横(笑)。もの凄く、いかがわしくてウケる。

f:id:yasno:20150711234637j:plain 降り続く雨の中、Pho Viet Huong(73 Mulberry)に到着。既にユキちゃんの家族もOさんも到着して、食べ始めていた。ユキちゃんとゆいちゃん大絶賛の生春巻き($4.50)をいただいてみる。ふっくらと厚手の皮に、たっぷりの野菜と海老。甘辛いタレが最高の一品だった。「これ! これ美味しいから、食べた方がイイよ!」と言って、すかさず店員に、沢山あるポー フォー(Pho:Noodle Soup)の中から一つを選んで、3つ頼んだ。これもベースがアッサリしつつも、乗っている具がそれぞれに味わいがあったりして美味しい。食べる時と食べない時のムラのあるワオちゃんが、「もっともっと」と言って、フォーを沢山食べていた。小皿にさんざんお代わりして、スープを飲み干して一言。「全然まずくなーい!」。そんだけ美味しそうに食べて、コメントはそれかい(苦笑)。しかも、息切らしてるじゃないか。一同大笑い。シェフ泣かせだなぁ。

 左の写真には写ってないが、他にも何品か料理が出てきたので、やっぱりフォーは残してしまった。どれをどのくらい頼んだのかは分からないが、大人6人と子供1人が、お腹いっぱい食べて(しかも沢山残した)出てきた領収書を見て、Oさんは「えっ! 安ーい! あはははは」とウケていた。

f:id:yasno:20150711235009j:plain この食事の後、ユキちゃんの友人である、坂本龍一さんのスタジオにお邪魔する予定になっていたのだが、時間をまだ決めていなかったらしく、「今から行ってもいい?」と電話をしたら、「これから、カイロ・プラクティクスに行くから、16時にして」と言われたので、他の店で時間を潰すことに。

 コバヤシさんとワオちゃんと別れ、チャイナタウンからリトルイタリーに移動。チャイナタウンもリトルイタリーも、その名の雰囲気に合った小さくて可愛い店が軒を連ねている。通り過ぎるだけじゃもったいない感じ。

f:id:yasno:20150711235202j:plain カフェ Cha Cha'sに行く。間口は狭いが、奥はぐっと広く、緑に覆われた中庭がとても良い雰囲気。

 Oさんだけモカチーノで、他の4人はカプチーノを頼んだ。ひとつだけケーキを頼もうと言うことになり、選びにショーケースを見に行くが、沢山あってしかもどれも美味しそうで選べない。

f:id:yasno:20150711235305j:plain ウエイトレスにオススメを聞くと、「一番はチョコレートケーキかな。I Love Chocolate♪」と言うので、頼んでみた。一口食べてみてビックリ! 凝縮された板チョコよりも、チョコレートだよ! 正に悪魔のケーキ! 飲み込む度に、胃袋にズシンズシンと響いてくる。あの店員(というか、あのアメリカ人)の胃袋恐るべし!