姉貴の命日だったから岡崎京子展へ
今年も1月31日がやってきた。
「姉貴」とこのブログで書いている、私の従姉、漫画家中尊寺ゆつこの命日だ。
1年早いな〜。
というか、いつの間にかあの日が10年前の出来事だということにも驚く。
今年はゆいちゃん(id:yuikawanishi)と世田谷文学館で「岡崎京子展」を見たりして過ごした。
私は、岡崎さんにたぶん2回くらいしか会ったことがなくて、一緒に写ってる写真は1枚しかない。
それも今手元にないけど。
渋谷のハンズの下にゲージツ家KUMA(篠原勝之)さんや四方義郎さんなんかと一緒にコンセプトバーのデザインをした時のオープニングパーティで、人がギューギューいる中で撮ってもらった。
彼女を見たとき、「ちっちゃくて細くてお洒落で、まるで岡崎さんの描く漫画の女の子みたいにキュートでドキドキするなぁ。」と思った。
今思えば、下北沢生まれである岡崎さんの全身からする東京の匂いに、精神的田舎者の私はドキドキしていたんだと思う。
そういえば、その日の私は、襟とスカートの裾が豹柄になっている白のニットのツーピースを着ていた。
姉貴には、本当に沢山の沢山の洋服をもらったし、「今日はこれを着なさい」と渡されたりもした。
その中で時々着せられる豹柄は、私にとってちょっと罰ゲームっぽかった。
なんと言うか、豹柄の“私を見て!感”みたいな雰囲気が苦手なのだ。
バンドのフロントマンの癖にこんなことを言うのもなんだけど。
岡崎京子展は、フロア全体が岡崎京子愛で満ち溢れていた。
キュレーターは、本当に岡崎さんが大好きなんだろうなぁ、という感じでとても満ち足りた気分にさせてくれた。
年表の1989年の所に、「TDKビデオテープのCMに原律子、中尊寺ゆつこらと出演」みたいなことが書いてあって嬉しかった。
あの頃は、結構テレビに出てた気がする。
撮影現場を観に行くと、「私はなんでも出来ちゃうからさ〜。」なんて言いながら、物怖じしなくどんどん前へ出ていく感じが、子供の私は何故か恥ずかしかったなぁ。
展示の一番最後のところに撮影可能スペースがあったので、入り込んで撮ってみた。
また姉貴に「10kg痩せろ!」と言われそうな写りである。
岡崎さんの描く女性(りりこ)の美しさを更に際立たせている。
図録には沢山の関連する人たちのコメントが収録されていて、欲しかったけど、既にカバンがパンパンだったし重すぎてやめた。
「先行発売」とあったので、きっとオンラインでも買えるんだと思う。
芦花公園駅前の喫茶店でカフェオレを飲みながらゆいちゃんと談笑した。
私は生まれ変わりを信じているので、きっともう姉貴はどこかで生まれ変わって、暮らしているんじゃないかと思っている。
後ろを振り向かない女だからな〜。姉貴は。
生きている私たちは、まだ過去の中に暮らしているのかもしれない。
10年間続いている命日に集まるこの会は、単に私たちの「理由をつけて集まりたい」だけなのかもしれない。
姉貴のせいで、ちょっと一般的な感覚が薄い私だと思うけど(苦笑)、彼女には本当に感謝しています。
命日は、それを言いたい日なんだと思う。
↓出番は超短いですが【告知】。
『姫乃たまの22才がやって来る!ニャア!ニャア!ニャア!』
[日程]2015年02月22日(日曜日)
[時間]開場18:00/開演19:00
[会場]阿佐ヶ谷ロフトA
[司会/出演]姫乃たま
[ゲスト]ゴキブリコンビナート/JUMEAUX OBSCENES/その名はスペィド/マーライオン/町あかり/リオブラボー(安田理央+川崎ぶら)/若林美保
[料金]前売2,500円/当日3,000円(共に飲食代別)
前売券はイープラス(http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/30025)にて発売中です。
注)イープラスで発券したチケットをお持ちの方のみ入場となります。チケットの取り置きができませんので、ご了承ください。
[お問合せ]阿佐ヶ谷ロフトA(03-5929-3445)