《Fucking me softly》, his nasty girl friend said to audience of sitting in the hall.
昨日は、「チケットを間違えて多く買ってしまったので」という理由のお誘いで、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール 日本橋三井ホール公演「夜ごとの美女」を観ることが出来た。
ペペの生演奏を聴けたのは何年ぶりかだと思う。
やはり、ペペは女ひとりで行くコンサートではない気がしているのよね。
ごくごく個人的な意見だけども。
大好きな曲が沢山演奏され、菊地さんの軽口も冴えていて、本当に楽しかった。
演奏曲リストを軽く探したけどなかった。
昨日のコンサートで私が一番気に入った台詞は、タイトルにもしたけど、菊地さんがした質問、《Do you want to say for the audience?》の後にI.C.I.が口にした台詞、《Fucking me softly》だったな。
私は何故ここでsoftry?って言う意味で笑ったけど、やはりここは『Killing me softly』からの引用ってことでいいのかな?
(市川愛さんのキャラを把握していません……)
「アンコール30分あるよ!」と言われて出てきた菊地さんが、浮かれまくって喋りまくったため、その30分過ぎてしまい、また慌てて演奏して終わると言う、マニア向けというか……最高のエンディングだったな。
すぐに帰りたくなくて、そんなにお腹は空いていなかったけど、ご飯に付き合ってもらった。
会ったら話そうと思ってたことが、ほとんど思い出せないままに時間は過ぎ、話題が猫になったら、帰りたくなってしまったので店を出た。
神田まで歩くことになったら(さっきまで猫の話ばかりしていたのに)、どうしてもこの間、創業60周年間近で倒産したS社の跡地に行きたくなってしまった。
そしてどうしてもひとりで行きたくなかったので、更につきあってもらった。
全ての窓が闇色に染まった古いビルに忍び込んで、法的な主張の書かれた張り紙を眺めながら、沢山の悪口が浮かび上がってきたけど、「もういいや」ってすぐに外に出た。
そう言うの、全部ひっくるめていい思い出なんだろうな。
ペペを聴いて、倒産した古巣の湿った空気を吸って、メランコリックになる。
そんなのなかなかいい休暇じゃない。
あ、いや、“いい”ってほど良くないか……。