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虹がでたなら

説明がしづらい人のブログ。

やすののNY迷走録(1)

T:旅行

はじめに 旅行前

 この旅行は、「NYに行きたいから行く!」と言うので旅行に行ったのではなく、「行った方がいいと言われているから行く」というのに近かった。以前、従姉のユキちゃんがNYに住んでいた時、何度も「遊びにおいでよ。楽しいよ!」と言われたのだが、学生だった癖になんだかんだと言い訳を付けて行かなかった。飛行機代が高そう(調べてもいない)とか、下らない理由で行かなかったことを、ずーっと8年くらい後悔していた。

 今回の旅行は、ユキちゃんが1ヶ月程NYのアッパー・ウエストサイドに滞在する間に、彼女のアシスタントで、私の高校の同級生で長年の友人でもあるゆいちゃんも、1週間慰安旅行として同じくアッパー・ウエストに滞在するというので、相部屋させてもらう事になったのだ。

 つまり、とてもラッキーな旅行なのである。二つ返事で、行くことにしたのは言うまでもない。


 しかし、全く只で行かれるわけもないので、貯金のない私は必死で働くことに(汗)。お陰で、いい加減に洋服を放り込んだトランクと、買っただけで全く読んでいないガイドブックと共に、空港に向かう事になってしまった。

 そんな風に自分なりに頑張ったわけだが、結局たいして稼げるわけでもなく、自分の稼ぎは新しいコートや靴に消えてしまった。

 


 

一日目 11月11日 (月) 自宅から空港へ、コンチネンタル航空

 結局、前日の夜も仕事をしていたのが全然終わらず(昼はパッキングをした)、納品を帰国後に延ばして貰うという傍若無人っぷりを発揮。3年ぶりくらいに時計でもするかと思って、引き出しの腕時計を探ってみると、3つとも電池が切れている。仕方ないので、電池を買いに行き、自分で交換。裏蓋をはめるのが本当に大変で、ペンチを二つ使って、二人がかりどうにかやっつけた。休日のはずの夫は、「やっぱ、会社行く」と言って、上野まで送ってくれた。しかし、今日は暑い……。ジャンバー要らないナァ。

 

 待ち合わせ時間よりも少し先に着いて、ソファーに座って待っていると、見送りに母と夫ゆきお君を従えたゆいちゃんが登場。「え! お見送りがふたりも!」と言うと、「だって、“人の見送りに行くと、今度は自分が!って気持ちになって良いから行く”って言うんだもん」だって。

 カウンターで旅券の受付をして、ゆいちゃんが、「当たり前」というので、私も何となく旅行保険をかけてみた(8200円)。何となくかけるには、少々お高い。

 それから、トランクを預けるレーンに並んだ。第一の難関である。実はトランクの中に、マイブームカスピ海ヨーグルトが冷凍されて入っているのだ。ゆいちゃんに、「菌だもん。絶対持っていくの無理だよ! 捕まるよ!」と言われてドキドキしていた。荷物預かりのレーンに行くと、案の定、係員に「只今、米国行きの便は全て、トランクを開けてのチェックを行っております。ご協力下さい」と言われる。ヨーグルトだって、梅干しと一緒で、持って行ったって大丈夫でしょう。……って、聞かないけどさ。落ち着いていれば大丈夫。手袋をした女性の係員が、私のトランクの中身を一つ一つ触って確認している途中で、これまたマイブームその2である『エアロボディブレード』に触れ、小さく笑っていた。ま、笑われるんじゃないかと思ってたけどね。

 「ハイ、結構です」と言われ、無事チェックを通過。エアロボディブレードはサイズがビッタリなので、トランクに対して正しく45°に入れないと閉じないのだ。係員が少しずらしたので、入れるのに少し苦労した。

 

 無事トランクを預け、ホッとした後は、次の難関『¥から$への両替』である。向こうに着いたら、ユキちゃんに10万円分のキャッシュを渡す約束になっているのだ。本当は別に大したことじゃないんだけど、私にとって『初めてのアメリカ旅行』だからか、出かける前、私は沢山の人から脅かされていた。それにユキちゃんからもメールで、「ちょっと危ないけど、宜しくね」なんて、書いてきたもんだから、「やっぱ、危ないんだ!」とビビリまくっていたのだ。

とにかく時間が無くて、NYについての情報を、ネットでチェックすることもしてなかったし……。と言うことで、チェンジは安全な日本で($1=\122.95)。

 まだ少し時間もあるし、空港は空気が乾いていて喉も渇いたし……。ということで、スタバにて、みんなでオレンジジュースを飲む。ゆいちゃんは、もうNYの事で頭がいっぱい。楽しげに、色々行く所をシミュレートしている。私の方と言えば、残してきた仕事のことや、鵜呑みにしている怖いNY情報のことで、更に緊張感が高まっていた。ドキドキ……。

 

f:id:yasno:20150711164511j:plain ゆいちゃんは、大きなトランクの他に機内持ち込み用のと小さなのも持ってきていたのだ。聞くと、これはゆきお君へのお土産専用だと言う。しかも、何を買うのかは既に決まっていて、それはアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)近くに数件ある動物の骨屋で売っている『良い頭蓋骨』らしい。単なる頭蓋骨ではなく、良い頭蓋骨をセレクトしなくてはならないとのこと。しかも、それは「出来れば」なんて生やさしいモンじゃなく、「使命」に近い雰囲気。その話題になると、軽く殺気立つのが分かって面白い(というか、不思議)。

 お見送りの人たちとたっぷりお喋りをしてから出発ゲートに行くと、本当にギリギリ(苦笑)。手荷物が大きいのに、機内の荷物入れの場所が無くて、色々動かしてもらって、半ば無理矢理突っ込む。ふー。慌ただしい気持ちが、いつまで経っても落ち着かない。ドキドキドキドキ……。

 


 

 乗った飛行機は、コンチネンタル航空ご自慢の(機内アナウンスでも自慢してた)最新機種ボーイング777。全てのシートに液晶TVが付いているとか言うやつだ。各席に専用コントローラーが付いていて、映画、音楽、ゲームなど、好きなチャンネルを選ぶことが出来る。離陸する前は操作できないが、座席のモニターが付けられていた。色々な画面によって、現在地が表されていて、ドキドキから旅行のワクワク感へと少し気分が変わってくる。  飛び立って少しすると、専用モニターを操作出来るというアナウンスが入ったのでやってみる。どうも上手く出来ない。コントローラーが壊れているようだ。私の席のは、ゆっくり押せばなんとか使えるが、ゆいちゃんの席のは、もう全然駄目。何が駄目って、ソリティア(カードを並べていくゲーム)が、アクションゲームになっちゃってるくらい駄目。

 

 となると、後の楽しみは食事である。下のようなメニューが配られたので、どれどれと見る。

 

機内食

前菜サラダ (アイスバーグレタス、トレビス、人参の細切り、サーモン、フレンチドレッシング)、ロールパンとバター、サーモンのソテー、ハーブバター、 パリジェンヌキャロット、パリジェンヌポテト、 さやえんどう、チョコレートムース

カップヌードル


果物各種、ロールパンとバター、
日本そば

キッシュロレーヌ、
マッシュルーム、パクチョイ、チキンソーセージ、プチトマト

チョコレートチップクッキー

 

 一番気になるのは、『パリジェンヌキャロット、パリジェンヌポテト、さやえんどう』の並び。どんな風にパリジェンヌなのかも気になるが、同じ皿の上でどうしてさやえんどうだけがパリジェンヌに成れなかったのか!

 

f:id:yasno:20150711164631j:plain トレーが運ばれる。ガーン! メニューに書いてあるけど、サラダもメインもサーモンじゃん! 

 ショックを押さえつつ、野菜達の「パリジェンヌっぷり」と「パリジェンヌじゃないっぷり」を比較。……パリジェンヌは分からなかったけど、単なる「さやえんどう」なのはよく分かった。ポテトは美味しかった。

 ゆいちゃんは、メインに牛肉の炒め物を頼んだんだけど、元々小食の彼女には、肉の下に敷かれているご飯は「何故あるんだ?」という感じだったらしい。パンも付いてるのにね。

 最初の機内食が終わると、何だか少しホッとしてきて、ようやくなーんも予習していないNYについて、ガイドブックで予習する気になってきた。以前行ったことのあるゆいちゃんの説明を聞いていると、どんどんと楽しい気分になってきた。急に「何だか凄い楽しみ! 何処行こう?!」って感じになってくる。

 しかしそんな高揚した気分も、7時間を越えた頃から思い出したようにやってきた疲れによって、少し脇の方にやられてしまった。「時差ボケになるので、あまり沢山寝ない方がいいよ」と聞かされてきたので、頑張って起きていたのだが、もう、どうしようもなく暇! 全部読んだ訳じゃないけど、ガイドブックも飽きた。ふー。寝ちゃおうかなぁ。ウダウダ。……コックリコックリ。