アンコールで直前に演奏した曲のソロ部分から再開するという演出
これまで私は出会ったことのない演出だったので衝撃的だった。
ショッピングモールで演奏していたのは、黒地にピンク文字でバンド名が印刷された、揃いのTシャツを着た中学生Swing Jazz Big Bandだった。
EWFの「September」が終わり、会場がアンコールを促す拍手をすると、司会役の女の子が「アンコールありがとうございます」と言った直後……、おもむに「September」のSaxソロ部分に戻ったのだ!
「えっ?! 何? もしかして、このアンコールの拍手も全て曲の演出の一部になっていて、長い1曲だったってこと? 凄い! 斬新!」
私は観客として観ていたつもりなのに、いつの間にか演奏者(クラップ)の一人として参加していたことになる。演出家がこの曲のアレンジの楽譜に『Hand Clap × 128』とか書いてあることを勝手に想像して、ちょっとゾクッとした。
「わーわー。すごいねー。」と言っている横で冷静な反応の某氏(いつもだが)。「この演出は他でも観た気がする。」と。
そう言われると、この演出には既に“◯◯スタイル”とか言う名前がついてそう。
どなたかご存知でしたら初出を教えてもらえないでしょうか。