席係のワインの注ぎ方で店のコンセプトがわかる
数人でワインを飲みに出掛けたとき、
友人が怒って席係からワインボトルを取上げる事件があった。
簡単に言うと、彼女はワインを注ぐ量が常に多かったのだ。
その上、度々完全に空になったグラスに気付かないので、
ボトルを空にすることに躍起になっているようにも見えた。
友人がそれを数回注意しても直らなかったので、最終的に取上げることになった。
「ワインのことを知らないなら(仕事として)注ぐのを止めるべき」
と怒っていたのだが、果たして席係というのはどの程度の知識が必要なんだろうか。
ちょっと調べてみた。
この記事を読むと、あえてカジュアルさを強調するために沢山注ぐサーヴィスをし、
笑いを取って和やかにしている、ようなことが書いてある。
つまり、絵で表現すると、
と言う意味ですかな。
同様の場面に出会ったとき、今まで「?」という気持ちになっていたが、
そういうことだったんだ、と納得した。
あの日怒った友人は「ここは居酒屋か?」と言っていたが、
たぶん居酒屋っぽい気楽さを、お店側は出したかったんだと思う。
残念ながら、それを友人が求めていなかっただけで……。
まぁ、でもね。
例えコンセプトを打ち出すための行為だったとしても、
欲を言えば、ボトルを取上げられる前に、
このちょっと不穏な雰囲気をなんとなく汲み取ってくれたら嬉しかったのになぁ。