生きづらい人
「O型の面倒臭いところは、やり方にこだわり過ぎるところですよね。
特にYasnoさんは、誰よりもこだわりが強い。
生きづらそうだなーって思いますよ。」
とO型の男に言われたんだけど、私からしたら、
えっ! 生きづらいなって思いながら生きるのって
血液型関係なく、至極当たり前の話じゃないの?
と、青天の霹靂であった。
そうかね、やり過ぎかね、これは少し考え直すべきかもな……、
なんてその時一旦は納得したものの、
こだわりが自分にもたらしてくれる満足感や多幸感、達成感や充実感は、
これまでの私に喜びや楽しみをくれていたし、
全てをなくしてしまった時、あれは間違いなく私を支えてくれていた。
しかし、「誰でも生きづらいもの」という観点から
あの言葉の意味を考えてみてみると、
私はたぶん『つらさを隠さない人』なんだろうな、と思う。
そういう意味で言ったら、つらさを隠している人よりも
私はずっと、楽に生きていると言えるんじゃないだろうか、たぶん。
それから別の機会に、
「生きているとどんどん経験が積まれていって、
段々色々なことに慣れてくるもんじゃないですか。
どうしていつもそんなに沢山のことに驚いていられるんですか?
僕は、Yasnoさんが色々なことにいちいち驚いていることに驚いています。
『あぁ、僕もまだ驚くことがあるんだなぁ』って思いましたよ。」
とも言われたりした。
それは単純に“面白いな”と思った。
で、やっぱり驚いてしまった。
気が付いたら、いつの間にか家にウィスキーが10本近くたまってしまった。
アードベッグは、独得の強いピート香にちょっと苦手意識があったが、
自分を泥のように感じた時に、特に美味しさを感じる気がする。
お土産にいただいた、ほろ苦いショコラ。
本来ならば甘いワインにでも合わせたい気がしたけど、
敢えて苦いのにぶつけてみた。
とても合う。
気分とも合っている気がした。
至福のひと時を感じる。