ばかやろう、泣いた <創ることは裸になること>
「クリエイティヴは孤独の中で育つ」……だったか、
誰がいつ何処で言った言葉の引用か、今すぐには思い出せないけど、
そんな感じの言葉の後に、
「だから、あなたがいつも孤独であることを、むしろ楽しんでいて欲しい」
なんて言われたことがあった。
私って常に誤解されてるよねー。
生まれた時からずっとだから、もう慣れてるけど。
昨日YouTubeにアップされた、渡會コータ監督作、
森山公一氏の新PV『また会ったね、ロンリネス』の出来が凄まじい。
もう何回も観て、何回も泣いてしまった。
「ロンリネス」をどのように受取って表現するか。
いくらでも逃げる方法はあったと思うのに、
真っ向から立ち向かって、しかも自分が出て演じるとかさ、
完全に『ズルイ』の世界でしょ。
もちろん、森山さんの艶やかな声と歌唱力。
屈折し熟成した歌詞、小技の効いた曲構成も素晴らしい。
だけど、もう、映像にヤられた。
もしかしたらこれは森山さんがコータ君のために作って、
それに彼がそれに応えた作品なんじゃないの?
コータ君本人が
“僕の人生を狂わせた森山公一(オセロケッツ/The Ma'am)”と言わしめる
その男の作品をこんな風に手がけるとか、
この「大人っていいな」的な流れもいいし。
私は、コータ君の元妻に3〜4回しか会ってないけど、
長い間ずっとずっと誠実に、彼女は彼に愛情を注ぎ続けていたんだなって、
この映像にも一部が写ってるくらい、女なら誰でも解るような感じで、
それに疲れて出て行ってしまったと聞いたとき、
悲しいけど「解る」と思った。
すっかり恋愛の第一線から降りてしまった私だけど、
色々と沸き上がって、
悔しいくらい“胸をギュッと掴まれちゃっ”たよ。
そう言えば、離婚して半年後くらいに付き合い始めた男に、
「離婚を題材に作品を作るべき。
ネタにすればすぐに昇華できるよ。
俺は1週間後にやった」
なんて言われたっけ。
ああ、あれから8年以上経つのに、結局まだネタに出来ていないわ~。
元夫がアレンジに参加した曲ですら、演れてないしな~。
まぁ、コード進行に問題があるから演りたくないというのが
一番の理由でもあるけども(苦笑)。
去年の正月、我が家であった新年会でのコータ君の台詞を思い出す。
「こんな、何もない上に無駄に広いところに住むとか、泣くわー」
あぁ、しかしまあもう、してやられた感。
コータ君、売れまくって欲しいわ。
コータ君は、最近のスキップカウズ映像も結構やっていて、それもいい。
スキップカウズ『冬の時代』。
ちなみに、下はオセロケッツで“2番目に売れた”らしい曲、『恋愛』。
森山さんのニューアルバムも楽しみ。早く発売されないかな。