歯医者で泣いた(苦笑)
ストレスだろうか、治療したセラミックの歯が欠けた。
1本6万円也。参ったことに今年2本目だよ。痛たたたた。
治療を始めるにあたって、私は鏡で自分の口元を見ながら、
「なぁ、Yasnoよ。お前はもうすっかりおばさんなんだから、
正面から見える歯が銀歯になっても、毎日悲しんだりしないか?
毎日しょげて、唇を開くのが嫌にならないか?」
と暫し自問自答。
5年前の私が聞いたらビックリするくらい長い時間悩んで、先生にセラミックでの治療を頼んだ。
治療が始まると、私は口を開けて宙を眺めているしかない。
暇過ぎて、十数分前に職場で父に言われた言葉を思いだしてしまう。
涙が止まらなくなってしまい、先生に驚かれてしまった。
私は、彼が私を見殺しにしようとしたことも、法に触れる仕事を無理矢理やらせたことも、やっぱり今でも赦すことが出来ないが、彼も私に対して少なからず煙たい気持があるのだろう。
唐突に、「親子の縁を切れ」と言われた。
私が同僚と和やかな会話をしていたところに割り込んで来たこの台詞があまりに唐突だったので、初めはキョトンとしてしまった。
「Sさんが、『本当は仲直りしたいと思ってる』と言っていたので、そうなのかと思ってましたが違うんですね。いいですよ。でも、仕事の引継ぎがあった方がいいと思うので、年内目処にしますか?」
そう言いながら、妙にイライラする自分。
私が一方的に怒ってる親子関係だと思っていたのに、実は違っていたのか!
父の作った会社を手伝おうと決めた時、猛反対した状況を知る友人たちの顔が目に浮かんだ。
しかし、定期預金を考えていた時、「まだまだ、いつ急に引越さねばならないことになるか分からない状況だしなぁ」と思って、預けるのを止めた俺、グッジョブ!
夕方からずっと苛々していたが、ウィスキーを2杯飲んで、段々落ち着いてきた。
あ〜、引越しかぁ。ちょっと楽しみかも。
とある休日の死ぬ間際の黒い蝶。