古希祝いの宴にて
母の古希の祝いとして、中華街の菜香新館に集まることとなった。
弟が父に「乾杯の音頭の前に、お母さんに感謝の言葉をお願いします」と促したので、「いつも頑張っている……」みたいなことを言った。
それは、ありきたりの言葉で、特別な日に相応しいものではなかったけど、嘘ではなかった。
そして、一緒に過ごさなければ、いいところは見ることが出来ないんだ、と思ったりした。
普通の感想だけど。
菜香新館の料理は、美しく、ほどほどに美味しく、サーヴィスのよい店で、とても楽しい時間が過ごせて良かった。
帰宅した頃、母から、「素敵な花をありがとう。これからも私らしく、無理せず健康第一でいきます」というメールが届いていて笑った。
本当に本当にマイペースだよなー。
今夜のことは、きっと他愛もない、幸せな思い出として何度も思い出す気がする。
こんな日は、ありそうで、実は貴重な瞬間なんだよね。